豊橋鉄道「おでんしゃ」今冬も運行 個人便が復活 新企画“味噌おでん”のプレミアム便も

豊橋鉄道は、地元名産の温かい“おでん”や、飲み放題の生ビールを車内で楽しめる冬のイベント電車「おでんしゃ」を路面電車の市内線で運行します。

「おでんしゃ」として運行される豊橋鉄道市内線3200形電車(Katsumi/TOKYO STUDIO)
「おでんしゃ」として運行される豊橋鉄道市内線3200形電車(Katsumi/TOKYO STUDIO)

ビールも日本酒も「プレミアム」

“走る屋台”として豊橋の冬の風物詩となっているおでんしゃですが、2021年度の運行時は新型コロナウイルス感染拡大防止策として、家族またはそれに準ずる4名グループのみに参加単位が限られていました。今回は、1名から予約できる「個人便」と、定員20名で1便を貸し切れる「貸切便」の運行区分が復活します。さらに、新たな企画として、例年のレギュラー便より少し贅沢な内容となる「おでんしゃプレミアム」の運行も2023年2月に予定されています。

おでんしゃは「駅前」電停を出発し、「運動公園前」電停でトイレ休憩時間を取った後、駅前電停に戻る約1時間30分の行程です。車内では老舗のヤマサちくわ(本社:愛知県豊橋市)による「特製おでん」が提供され、アサヒビールの「スーパードライ」生ビールは飲み放題です。福井酒造(本社:愛知県豊橋市)のカップ酒と、渥美フーズ(本社:愛知県田原市)の「おつまみ弁当」も付いています。追加のおつまみの事前予約も受け付けるほか、飲み物やおつまみの持ち込みも原則として自由です。

おでんしゃプレミアムでは、メインが赤味噌を使った「特製味噌おでん」へと変更され、内容量もアップします。生ビールはプレミアムビール「熟撰」、カップ酒は「四海王」の純米吟醸へとグレードアップします。おでんしゃ参加者全員にプレゼントされるオリジナル枡も、プレミアム便では特別デザインのものが用意されます(提供メニュー、運行日カレンダーなど詳細は下の図表を参照)。

【図表で解説】豊橋鉄道 冬のイベント列車「おでんしゃ」運行

貸切運行も再開

レギュラー便の運行期間は2022年11月4日(金)〜2023年1月31日(火)です。ただし、年末年始の12月29日(木)〜1月4日(水)と、「炎の祭典」が行われる11月19日(土)・20日(日)は運休となります。プレミアム便は2023年2月3日(金)〜26日(日)の運行ですが、2月11日(土・祝)・23日(木・祝)はイベント運行が行われるため設定除外日となります。毎週日曜日は昼便、それ以外は夜便として1日1便の運行です(1月8日(日)は夜便運行)。

1名あたりの料金は、10月〜1月のレギュラー便が5,000円(貸切便は100,000円)、2月のプレミアム便は6,500円(同130,000円)です。1便につき定員20名の予約制で、電話またはWebでの申し込みが必要です。受付開始日は、11・12月分が2022年10月22日(土)、1月分とプレミアム便は12月10日(土)からとなります。毎週火・水曜は貸切便の運行で、個人で申し込めるのはそれ以外の曜日となります。ただし、個人便で運行する日についても、他の方の予約が入っていない場合は貸切予約とすることができます。

なお、車内での感染防止対策は今年度も引き続き実施され、飲み物はジョッキではなく紙コップで提供されます。また、コロナ禍前の2019年度まで楽しめた車内カラオケについても中止となります。